インクルージョンジャパンでは、人権をテーマにした講演講師派遣を行っています。
主な講演テーマ
- ◆ 医療・介護・福祉関係者向け
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- 支援とは何か ——
- パターナリズムを超えて 支援の根底に潜む「上から目線」を問い、対等な関係性の回復を探る。 〔対象:医療・介護・福祉従事者〕
- 障害者は“かわいそう”なのか? ——
- 感情から共生へ 同情を超え、人間存在としての“かわいそうさ”を共有する視点を語る。 〔対象:医療・福祉関係者・市民〕
- 合理的配慮と人間の尊厳 ——
- 法を超えて考えるケア 制度の理解を超え、“関係の中で生まれる配慮”を考える。 〔対象:医療・福祉・行政〕
- 安心・安全という幻想 —— 日本のケア文化を読み解く
- 「安心」を他者に委ねる社会構造を問い、真の共生の条件を探る。 〔対象:医療・介護・福祉関係者〕
- かわいそうの心理構造と支援者の自己認識
- 支援者自身の感情を見つめ、そこに潜む“支配と依存”の構造を考える。 〔対象:福祉職・心理職・教育関係者〕
- ◆ 一般企業・自治体・市民向け
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- 包摂(インクルージョン)とは何か ——
- 共に生きる社会の条件 違いを包み込む社会のデザインを、多様性と人権の観点から考える。 〔対象:企業・自治体・市民〕
- “空気を読む”文化と人権意識 ——
- 日本社会の無意識を見つめる 「和」の名のもとに沈黙してきた排除の構造を分析する。 〔対象:一般市民・行政・企業〕
- 多様性は効率の敵か? ——
- 組織の中の人間理解 能力主義に潜む無意識の偏りを見直し、人間中心の組織を考える。 〔対象:企業・管理職・教育関係者〕
- 人を変えようとしない勇気 ——
- インクルーシブな関係の哲学 他者を「変える」のではなく「共にいる」勇気をテーマに語る。 〔対象:企業・市民・教育関係者〕
- ◆ 中学校・高校・大学向け
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- 自由とは何か ——
- 他者と生きることの中で考える 「自分らしさ」と「他者と生きる」の交差点で自由を考える授業。 〔対象:中高生・大学生〕
- かわいそうって何だろう? ——
- 感情から考える人権 感情を出発点に“他者を見る眼”を育てる人権教育プログラム。 〔対象:中学生・高校生〕
- 見えているのに見えていない ——
- 想像力と人間の限界 寓話「アリと私」を通して、想像力と共感の本質を学ぶ。 〔対象:高校・大学〕
- 技術と人間 ——
- スマートフォン以後の“自然”とは テクノロジーと人間の関係を、哲学と倫理の視点から見つめ直す。 〔対象:高校・大学〕
- ◆ 複合・横断テーマ(シンポジウム・大学講義などに)
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- 日本文化と人権 ——
- 家・祖霊信仰・個人の尊厳 伝統と人権思想の接点を探り、日本社会の再構築を考える。 〔対象:大学・研究者・行政〕
- 支援と宗教 ——
- “かわいそう”から“祈り”へ 支援の根底にある宗教的次元を通して、共苦と共感の倫理を語る。 〔対象:宗教者・支援職・研究者〕
- 非生産的であることの価値 ——
- 無意味の肯定 “役に立つ”という呪縛を解き放ち、人間の尊厳を再定義する。 〔対象:教育・福祉・文化関係者〕
- 技術社会と共生 ——
- イヴァン・イリイチから学ぶ支援の思想 技術と人間の関係を再考し、ケアと自立の哲学を探る。 〔対象:大学・研究者・福祉関係者〕
講師
佐 藤 正 樹
作家 / 社会活動家 / インクルージョンジャパン代表 / 日本身障運転者支援機構理事長 / 日本障害者モータースポーツ協会会長 /
講師紹介
日本の障害者福祉の現場で長年にわたり働いてきた実践者であり、同時に「支援とは何か」を問い続ける書き手。
知的障害のある人たちと共に過ごす日々の中で、言葉にならない思いや沈黙のやり取りを通して、人間の尊厳や自由の意味を探り続けている。
佐藤の仕事の出発点は、「あなたのことが知りたい」という単純で強い関心だった。
その出会いを重ねる中で、彼は支援の中に潜むパターナリズム、つまり“善意による支配”の構造に気づき、それを超える新しい関係のあり方を模索してきた。
「かわいそう」と感じる心の奥にある、他者へのまなざしの歪みと希望。
その両方を見つめながら、誰もが「共に生きる」という言葉の本当の意味を問い直している。
執筆活動のほかに、ボランティア団体「インクルージョンジャパン」を主宰し、医療・福祉・教育・一般市民を対象とした講演活動を続けている。
2025年には「障害者はかわいそうなのか?」をテーマとした人権セミナーを開催し、ケアと自由、共生と尊厳をめぐる新しい対話を広げている。
その言葉は、現場の体験に根ざしながらも、文化や国境を越えて届く静かな祈りである。
「声なき声」に耳を澄まし、人と人のあいだに流れる見えない空気の中から、希望をすくい上げること——
それが彼の書く理由であり、生き方そのものである。
著作
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